現在、日本を含め世界的に近視が増加しています。
近視の進行は小児期の環境が大きく影響しているといわれています。スマートフォンの普及、またはオンライン授業により近くを見る機会は増加し、屋外での活動が減少することで近視が進行しやすい環境であるといえます。
近視が進行し、将来的に強度近視となった場合、緑内障や網膜剥離、黄斑疾患などの病気を引き起こしやすくなります。そのため、小児期になるべく近視進行を抑制しようとする取り組みが推奨されてきています。
近視では、眼軸(眼球の長さ)が伸びることで、ピントの位置が網膜の手前にずれてしまい、そのため遠くが見えずらくなります。
眼軸は主に小児期に伸び一度眼軸が伸びてしまうと戻すことができません。そのため小児期に眼軸の伸びを抑えることが近視の進行を抑制するうえで重要になってきます。
当院では、近視進行抑制のため、オルソケラトロジーや近視進行抑制点眼薬(マイオピン)による治療を行っております。
小児期の近視の進行を軽減させることを目的に開発された点眼薬です。※マイオピン点眼薬は、近視の症状があるお子様(6歳から開始)への処方が進められており処方する際は少なくとも2年間は継続して使用することをお勧めします。
高度な近視を放置すると回復不可能な視力喪失、黄斑変性症、網膜剥離、または緑内障に発展する可能性があります。
※近視についてオルソケラトロジーのページに記載があります。
日本でも7大学にて臨床研究が始まりました。旭川医科大学、大阪大学川崎医科大学、日本医科大学慶応大学、筑波大学京都府立医科大学
当院の目薬も国内臨床研究と同じ目薬を使用しています。